広葉樹の紅葉が終わる頃、毎年10月の下旬から11月上旬に乗鞍高原を黄金色に輝かせるのがカラマツの黄葉です。乗鞍の山頂方面から少しずつ下りてくる紅葉劇場の終盤を飾るものです。
乗鞍に多く見られるこのカラマツの松ぼっくりは球果(きゅうか)と言うそうです。
これの春から秋の変貌ぶりをちょっと見てみましょう。
まずは4月の画像です。カラマツの枝から明るい黄緑色の葉が顔をのぞかせています。
しばらく経つと、こんなに可愛い花が姿を見せました。上を向いている大きな方が雌花です。
下向きにちょこんと付いているのは雄花で、こちらは葉をつけないようです。
この花の可愛らしさを知ってしまった今年は、いつもは見向きもしなかった春のカラマツの木に大注目するようになりました。こんな風に鈴なりに花がついている枝を見つけると、嬉しくなったものです。まるでピンク色の縁取りをつけたパイナップル?みたいです。
そして、これは6月に撮影したものです。周囲の鱗片(りんぺん)が先のほうが茶色く変色してきていますよ。
9月になると、いよいよ「ぼっくり」らしい姿になってきます。まだ、葉は緑色をしていますね。
これが最近、11月の画像です。松の中で唯一の落葉樹であるカラマツの葉は殆んど落葉しています。
球果の鱗片はすっかり外側に反り返っているので、上から見ると、小さな薔薇のようです。すでに地面に落ちている球果もあります。
このカラマツのぼっくり、ウバユリを使ってリースを創るとこんな感じ・・・
「のりくらリース」と名付けたいような素朴で素敵なものが出来ますよ。