人気ブログランキング | 話題のタグを見る

瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)

昨日の続き、
憧れだった瑞牆山・十一面岩正面壁のメインルート
「ベルジュエール」のマルチピッチクライミングだ・・・。
ここからが本番!という、メインの3ピッチが続くのだ!
 

ー5ピッチ目(5.9)ー
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_1318972.jpg
約8mほどの垂直の岩壁に走る美しいハンドサイズのクラックだ!
僕は、通常のフリークライミングでなら5.10~5.11前半ぐらいまで
なら、少しは登ってきていたのだが、このクラックのルートは今まで
ほとんどやってきていないのであった・・・。なので、ガイドのNJさんは、
ここを僕にトライさせてくれたのであった~! 

瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13181959.jpg
クラックの中に手を入れて、中で握ってホールドする「ジャミング」が
抜けそうで怖くて、なかなか決まらない。 やはりこれもメンタルなの
だろうか?!・・・。 それでも、カムをベタ打ちして、何とか登れた!
この5ピッチ目は、僕にとってはかなり嬉しいピッチになったので
あった~~。

瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13183060.jpg
5ピッチ目を上から見るとこんな感じである。 ここまで来ると、もう
かなりの高度感がある!! 足の下を見ると、遥か彼方の下まで
スッパリと落ち込んでいて、クライミングの凄さを感じられるのだった。


ー6ピッチ目(5.10a)-
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13183518.jpg
この6ピッチ目が、この「ベルジュエール」のハイライトルートである、
巨大なフレークのルートだ!! 下部はオフィズス気味に岩の中に
入って登るような感じになり、
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13184346.jpg
中間から上部は外に出て、フレークを使ってレイバックで登って行く。
それにしてもこのピッチ、ハイライトのルートらしく素晴らしいほどの
高度感だ! 巨大な岩壁を登っている感じがゾクゾクするのである。

しかしこの後、フォローで登る僕が、巨大なフレークに決めたカムが
なかなか抜けないで手こずってしまい、カムが抜けた後にフォール
してしまった!!・・・・。 フォールしたところから上部のバンドまで
スリングを使って登るのが、また手間取ってしまって、アクシデントの
ような感じになってしまったのであった・・・。
(迷惑かけて、本当に申し訳ないですぅ・・・)


ー7ピッチ目(5.8)-
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_1319272.jpg
フォールした後の7ピッチ目・・・。僕のリードの番なのだが、フォール
したスグ後なのでショックが顔に出ていたのか、ガイドのNJさんが、
「行きますか? もしダメなら変わりますが?・・・」と聞いてきた・・・。
しかし、ここはさっきのフォールを取り返さなければならない!!と、
何とか勇気を振り絞って(?)リードにトライさせて頂いたのであった~。

瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13191062.jpg
しかし、この通称「モアイフェース」の右横の顕著なチムニーピッチも
チムニーなのでカムは一切使えず、プロテクションは中間にある一つ
だけのリングボルトのみで、かなりランナウトしなければならないので
あった・・・。墜落は許されない!!・・・。なので5.8の優しいグレード
なのだが、かなり怖くて、難しく感じたのであった・・・・。。

そして僕は、チムニー登りもほとんどやったことが無く、ほとんど勘で
背中をズリズリ~として、最後のチョックストーンを越えていったので
あった~・・・。 (いやぁ~、シビレるランナウトだったぁ~・・・)


ー8ピッチ目(5.10b)-
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_1319305.jpg
右側のチムニー登りから、上部は初登者が「T字クラック」と名づけた
逆イの字になっているクラックを登るルート。あまりホールドも無くて
スラブもあるので、グレードよりも厳しく感じる・・・。 しかし、ガイドの
NJさんは、やはりサクサクっと登って行く・・・。 8ピッチも登ってきて
いるのに、依然として滑らかな登りだ・・・。 僕と言えば、これまでの
ハイライトの3ピッチで、僕はかなり消耗してしまっていた・・・。
腕もかなり疲れてしまっていて、ヘロヘロになっていた・・・。

瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13202840.jpg
「T字クラック」では、手は逆ハングのクラックの中でハンドジャムで
甘いし、足はスラブに立ち込むスメアリングだし、どちらも甘いので
かなりシビアなクライミングが要求されるルートであった・・・。これで
5.10bって・・・・、瑞牆山マルチ、恐るべしである!!・・・・

瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13204075.jpg
この8ピッチ目をフォローで登らせて頂いた僕は、最後のチカラを
振り絞るようにして、何とか登っていったのであった・・・。 ここまで
来ると他の岩場全てが眼下になっていて、本当に素晴らしい眺望
と高度感である!! そしてここに来れているスペシャルな時間を
フツフツと感じられていたのであった~・・・。


ー9ピッチ目(3級)-
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13205660.jpg
このピッチは、8ピッチ目と10ピッチ目の間にある、巨岩群の中を
歩いて渡りながら登るピッチだ。 落ちることは無いとは思うのだが
一応ロープを付けて渡って登っていった・・・。 そして「屋根テラス」
に到着!! (真ん中に僕が居るのが分かりますでしょうか?・・・)


ー10ピッチ目(5.8)-
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_1321634.jpg
これが最後の10ピッチ目だ!!、何度もフォールしたりアクシデント
があったりしたが、ついに!ここまで来たのだ~!!・・・・。 最後の
ピッチのグレードは5.8と付いているので、ラストを僕がトライさせて
頂いたのだったが・・・、ここまで9ピッチも登ってきていた僕の腕が、
もうパンプしていて限界だった。 なのでいつもならサクサク登れる
簡単な5.8のこのクラックが越えられない!!・・・。最後の最後でも
苦しんだ、「ベルジュエール」なのであった!!・・・・。

瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13211498.jpg
そして、ついに!!、
十一面岩の頂に!、
立ったのであった~。


幾度と無くフォールを繰り返し、慣れないクラックやチムニーなども
こなし、サクサク登るガイドのNJさんに迷惑をかけ、シビれる程の
ランナウトを少しだけこなして、限界のヘロヘロになりながらも・・・、
こんな僕でも、憧れの十一面岩正面壁を登って頂きに立てたので
あった~~!!!
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_10531050.jpg
十一面岩の山頂からは、車を止めた植樹祭広場が見えていた・・・。
今回の瑞牆・十一面岩「ベルジュエール」マルチピッチクライミング、
時間は5時間以上もかかり、瑞牆の洗礼を受けた感じだったので、
十一面岩の頂に立てたのは大満足だったのだが、クライミングに
関しては、何だかとても悔しい&情けなくて、また修行しなおして
きますぅ~って感じだったのであった・・・・。




ー下降ー
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13212269.jpg
十一面岩山頂からは、巨岩群帯を1ピッチだけ奥壁側のコルへと
ラペルダウン(懸垂下降)します。
瑞牆山、マルチピッチクライミング!(その②)_f0182173_13212937.jpg
そこからは登山靴に履き替えて、歩いて帰れるのです~!!
ここまで約300m程の垂直の岩壁を登ってきたのに、隣からでは
ありますが、登山道で歩いて帰れることにビックリな感じでした・・・。

登山道を約1時間程下りて末端壁の下ぐらいから雨が降り始めて
きました~。まさに!ドンピシャな素晴らしいタイミングで帰って来る
ことが出来ました。


瑞牆山マルチピッチクライミングは、集中力と体力、腕の保持力!、
そして何よりもクライミングのテクニック、どれをとっても今の僕では
全くダメダメでした~。 またいつか、技術を磨いて自分たちだけで
十一面岩へとトライしたいと思いました!!・・・。 また、いつか・・・。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by springbk | 2015-09-08 07:52 | アウトドア

<< ワイン 370 瑞牆山、マルチピッチクライミン... >>