清水寺の歴史探索ツアー!!
2015年 07月 15日
ある情報が入った!!・・・。 なんでも、松本平の山麓地域の
山奥へ入ったところに歴史的に由緒ある「お寺」があるらしい!
というのである!!・・・。
どれだけ信用できる情報なのか分からないが、歴史探索は
最近ぜんぜん行けてなかったので、久しぶりに今回はヒマを
見つけてちょっと行ってみようぢゃないの!という事になった
のであった~~。
「歴史探索ツアー」とは、地図に載ってはいるが山の奥深くで、
道はすでに廃道となって、入る人もいなくなって、ターゲットが
存在するのかどうかも分からない・・・。そんな乗鞍高原周辺の
気になる「歴史の史跡」を探索しようというものです・・・・。
「えぇ??、「清水寺」は京都じゃないの??・・・。」と、思った方、
その通りです。でも、日本全国には「清水寺」と言う名前のお寺は
100ヶ所以上もあるらしいです。 その中でも、ここ松本市郊外の
山形村の山奥にある「清水寺」はとても由緒あるお寺で、しかも!
京都東山にある、あの「清水の舞台から飛び降りる!」の清水寺
の元祖=ルーツだという事なのです!! これは行ってみないと
と言う事で、一路車を飛ばして長野県山形村にある「清水寺」へ
向かいました~。
波田の交差点から右折(南)して山形村へと入って行きます・・・。
お蕎麦で有名な「唐沢そば集落」というゲートをくぐってお蕎麦屋
さんが立ち並ぶ通りを山手の方へと走り、そのまま山道になって
から15分ぐらいもず~~っとワインディングしながら走って行って、
不安になりそうになったその時!、やっとお寺が出て来ました~。
清水寺です!!
車を止めて、まず最初はこの「仁王門」です。2体の石造の仁王が
左右両側に立っています。この阿、吽、の石造りの仁王像は、松本
地域では最古のものらしくタイヘン珍しいようです。この「門」自体は
2008年に改築されました。
参道が続いています。この日は雨だったので、よけいに荘厳な
雰囲気でした・・・。
「百体観音」と呼ばれるモノで、昔の巡礼は遠くの地域に行って
巡るのが大変だったので、観音像を一ヶ所に集めてお参りする
ようにして、巡礼したのと同じ御利益があるようにしたということ
らしいです・・・。
ここの「清水寺」は、天平元年(729年)に「釋行基」という僧侶が
廻って来られて、自ら千手観音の尊像を彫って安置し創設したと
言われているようです。その後延暦年間、「坂上田村麻呂」がこの
「清水寺」を参詣し、征伐の成功を祈願したところ、霊験あらたかで
あったために(?)、この山形村の「清水寺」の千手観音像を京都へ
移したのですが、それが京都東山にある、あの超有名な清水寺に
なったと伝えられているみたいです・・・。
何と!!!、
この山形村の千手観音像が
京都へ移されて行ったので
京都の清水寺が出来たのです!!
真偽の程は伝説なので定かではないらしいですが、ここの本尊は
「清水様式」と呼ばれる千手観世音菩薩像で、京都の清水寺の
千手観世音菩薩像と同じ様式の清水様式の千手観世音菩薩像
なのです!!そしてこれは全国に数十体しかないらしいです!!
しかも、全国には100ヶ所程の「清水寺」と言う名前のお寺がある
ようなのですが、その多くは「せいすいじ」と読み、「きよみずでら」
と読む寺は、ここ山形村のを含む10ヶ所ほどらしいです・・・。そして
ここの建立は平安京が出来る前の年代・・・。 これだけ説があれば
京都の「清水寺」との「縁」を感じずにはいられませんね~・・・・。
京都・清水寺の元祖のルーツは、
ここ長野・山形村にあったのです!!
これはスゴイ事ですね~~。
この色合いは何だか他の宗教のイメージなのですが・・・・。
でもネパール仏教はこんな感じのお寺だったなぁ。~・・・
「清水の池」がありました。 今でもとてもキレイにしてありました。
この池が「清水寺」のルーツなのでしょうか?・・・。感慨深いです。
いやぁ、あの日本一有名な京都の観光名所である「清水寺」の
元祖=ルーツが、長野県のこんなに山奥にひっそりとあったん
ですね~。 本当に山奥の、小さな小さな「清水寺」だったので、
驚きでした!! でもこれで、またひとつ歴史の裏側?の話に
触れることが出来て、よかったです~。ミッション完了でした~。
長野県、山形村の「清水寺」、ぜひ見に行ってみて下さい~~。
そして「カフェ・スプリングバンク」へのご来店お待ちしています~。
かなり大きくて、村の天然記念物に指定されています!
白いネクタイがカワイイです~。アララギの巨木の上から
僕たちを見送ってくれていました~~。
by springbk | 2015-07-15 07:12 | 日常